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簿記ってナニ? vol.4
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資産には「換金性のある実質的な資産」と「費用の繰り延べのための資産」の2種類があります。現金や預金、売掛金などは換金性がありますので、資産である事はわかりやすいと思います。

それでは、会社が買った車は資産なのでしょうか?…もちろん売ればいくらかにはなりますので資産であると言えますが、売れる金額で資産計上していませんよね?買った金額から減価償却をした金額を差し引いて計上しているはずです。車のように何年か使うために購入したものは、使う年数で費用にしていくのが妥当であるという考え方をします。(収益を獲得するために犠牲になったものを費用とし、まだ犠牲になっていない部分を資産として計上するという事です。)

車を使う年数は会社によって違います。3年で買い換える会社もあれば、10年使う会社もあるでしょう。しかし、税法では車を6年で減価償却しなさいと決められています。10年使おうと思っても6年で経費にします。3年しか使わないと決めていても6年で減価償却します。3年で買い換えた場合、まだ減価償却していない部分は「固定資産売却損」という経費になりますので、結局は3年間で経費となります。税法は会社ごとに勝手に決められると困るので、一定の耐用年数を決めて全ての会社に適用します。

繰延資産という資産もあります。これは創業費、開業費、開発費、試験研究費などの名目で資産に計上してある費用の事です。本来ならば費用であるのですが、効果が何年にも渡って現れるため、1年間だけの費用とせず数年間にわたって資産計上しておくというものです。換金性は一切ありません。収益と費用を対応させようとする考え方から資産とされます。

最後に、何故商品は資産なのか?という問題を考えます。商品は売る事ができ、換金性があるために資産とされます。一方で、まだ経費になっていない(仕入れたけれど売れていない=収益を発生させていない)から費用の繰り延べという面も持っています。商品という資産は換金性と経費の繰り延べという資産の2面性を併せ持つ面白い資産だと言えます。