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イマイのコラム
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自殺者の数
2013/03/21
2012年は27,858人…これは自殺者の数です。朝日新聞の報道によると15年ぶりに3万人を下回ったとの事…逆に言えば今まで毎年3万人以上の人が自殺していたという事です。

この数字には驚きました。調べてみると交通事故で亡くなった人は4,612人です。交通事故での死亡者の6倍の人が自ら命を絶つという現実…健康の悩み、仕事の悩み、家庭の悩みなどいろんな事情で自殺を選んでしまった人が1年間で3万人は多すぎると思います。残された遺族は「こうすれば良かった」「もっと話を聞いておけば良かった」と自分を責めてしまうのではないでしょうか?3万人の人の周りには、どれだけの数の関係者がいたのでしょうか?皆が傷ついてしまっているのではないでしょうか?

少し前になるのですが、3月14日の朝日新聞「悩みのるつぼ」というコーナーに「なぜ自殺はいけないのですか?」という18歳女性の声が載っていました。「なぜだめなのかを語る人はあまりいません。周りの人が悲しむからですか。」「生きたくても生きられない人がいるのにぜいたくよと言われても、自分の生死は人と比べる問題?と思います。死ぬ気になれば何だってできる!と励まされても、死ぬ気になったら死ぬことしかできないと私は思います」との声に対して、回答者は「あなたこそ問いに回答できる。これから生涯考え、答えてあげてください」と答えています。

なぜ自殺はダメなんだろう…確かに私は考えた事はありません。でも、やっぱり死んでしまってはダメだろうと考えます。困難な事があった時には、「乗り越える」か「逃げ切る」しかないと思います。乗り越える事が困難であれば、逃げ切れるようにすべきだろうと考えます。最後に死を選ばなくとも、逃げ切る方法があるのではないかと考えます。

社会全体でのセーフティネットがないために、こんな事実が発生してしまうのだと思います。もちろん国などもこれを放置するのでなく、いろいろな対策を打っています。3月は自殺対策強化月間だそうです。ゲートキーパーという人を養成し、様々な分野で自殺者を減らそうと努力しています。

全国津々浦々に悩みを聞いてもらえる窓口があり、誰もが簡単に相談できるような制度が必要なんだと思います。一昔前ならば3世代4世代同居の家族がその役割を担い、又、向こう三軒両隣がそのような窓口になっていたのでしょうが、人と人との親密な関係が薄れる中で行政の担う役割が増大してしまっているように感じます。