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イマイのコラム
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佐川美術館
2022/3/31
琵琶湖の南にある「佐川美術館」に行ってきました。お目当ては「バンクシー&ストリートアーティスト展」です。有名なバンクシーの「風船と少女」とか「花束を投げる男」などを鑑賞しましたが、ネズミの絵もいくつか展示され見応えのある内容でした。ミュージアムショップで「風船と少女」のジグソーパズルを購入するかどうか相当迷いましたが、白い部分が多く時間がかかりそうだったために断念…。

常設展として平山郁夫の展示もあったため、そちらにも足を運びました。有名なシルクロードの絵や寺院などの絵を鑑賞しましたが、圧巻だったのは「平和の祈り−サラエボ戦跡」です。戦争により破壊された市街から数名の子どもたちがこちらを見ている絵です。広島出身の平山郁夫であるという思い込みから「ヒロシマ」の絵と勘違いし、その光景を思い起こし、また現在のウクライナのニュース映像を思い起こしながらこの絵を鑑賞しました。

日中戦争が始まったとされる盧溝橋事件が1937年(85年前)、日本の敗戦が1945年(77年前)、サラエボの紛争が終わったのが1996年…結局、全世界でみるとこの百年は戦争や内戦・紛争ばかりの時代だったことがわかります。ミャンマーでもロシアでも香港でも、自由な発言ができなくなっています。過激派組織ISなどが実効支配している地域もあります。

世界的に豊かな国が増え、個人がアクセスできる情報網も発達した現代であるため、もっと平和な時代になっていても良いのではないかと思いますが、なかなか実現していないのが残念です。今までも美術館を巡ったことはあるものの、今回の平山郁夫の絵は平和を再考する機会となり、一枚の絵が持つ力を初めて感じました。