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出生数
2024/3/22
確定申告のまっただ中、気になる新聞記事がありました。2月28日の朝日新聞の報道によりますと、2023年に生まれた子どもの数が約75.8万人であったとのこと…2022年に初めて80万人を切って、減少スピードに拍車がかかっています。婚姻数も2023年に初めて80万人を下回りました。

コロナ禍の影響で婚姻数・出生数が減少したという原因もあると思いますが、やはり若年層の結婚観の変化と出産への壁が大きいのではないかと思います。40年くらい前であれば「結婚するのは当たり前」という時代で、結婚しない場合には理由が必要でした。現在では結婚は個人の自由で、「なぜ結婚しなくちゃいけないの」という時代になってしまったんではないでしょうか?

出産についても「希望はあるけどリスクも大きくて、産みたくても産めない」時代になってしまったのではないでしょうか?産休や育休が整備されているとはいえ、その恩恵を受けられない職場も多く、女性への負担が大きいと思われます。近所に支えてもらえる家族があれば育てられる環境もありますが、働くパパママでは困難な状況も想像できます。

公的な育児環境が万全であれば安心して働くことができるでしょうが、そうでない場合には「キャリアをあきらめるか、子どもをあきらめるか」という時代です。私の育った田舎では、農業であれ、店舗であれ、工場であれ、赤ちゃんをおぶったまま仕事をしている母親の姿を多く見ることができました。

働く環境も世間も、それを許してくれる状態だったんだと思います。社会全体が赤ちゃんや母親に優しかった…。女性の社会進出と出生数が相反しない社会的な支えが必要なんだと思います。

同じく朝日新聞の報道によりますと、韓国の合計特殊出生率が0.72になったと言います。女性差別と学歴偏重社会が日本よりひどいため、結婚や出産がリスクとなり、子どもを持たないという選択が目新しいものでなくなっているようです。韓国の現状は、近い将来の日本の姿ではないかと思われます。