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イマイのコラム
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光州事件
2021/5/12
ゴールデンウィーク中に、アマゾンプライムビデオで「タクシー運転手・約束は海を越えて」という韓国映画を見ました。2017年の映画ですが、1980年5月に起こった光州事件が舞台になっています。

光州で起こったデモを制圧するために軍が武力を行使して都市封鎖を行い、電話なども不通になっている状況で日本にいるドイツの記者が「光州で何か重大なことが起こっている」と日本からソウルに渡り、ソウルから光州へ向かいます。都市封鎖のため通常では光州へは入れないのですが、タクシーを使って光州へ…光州で起こっていることを目の当たりにしたドライバーと、ジャーナリスト精神で軍隊の横暴を世界に広めようとする記者との友情が描かれています。

私にとって、この映画での印象深いシーンは、軍が民衆に向かって水平に銃を向けるところでした。天安門事件でも現在のミャンマーでも起こっていることですが、軍は自国の体制を守るため、国外からの武力からだけでなく国内の武力へも銃を向けるのです。今回の映画では武力を伴わないデモに対して銃を向けていましたが、天安門事件でも現在のミャンマーの報道を見ても同様です。

現在のミャンマーでは、国軍や警察の人たちの一部が国外に逃れていると言います。国民を守るために軍や警察に入ったにもかかわらず、自国民へ銃を向けることに疑問を持つのは当然だと思います。ただし、軍や警察などの組織は上意下達が絶対であり、組織の崩壊を招くため命令に背くことは許されません。命令に従えない場合は、国外に逃れるしかなくなるのでしょう。

日本政府はミャンマーの国軍側にも民主派側にも窓口を持っている(朝日新聞2021年5月1日朝刊)ようで、仲介役として期待されます。ここで強力なリーダーシップを発揮し、国軍側と民主派との和解を進めることができると、世界的にも国内世論的にも現在の日本政府を高く評価するでしょう。政府にとってはチャンスですが、今の政権に期待してはいけないでしょうか…?

このままですと、民主派も少数民族を巻き込み武装することで、武力対武力による内戦状態になってしまう恐れがあります。真の民主派は内戦を望んではいないでしょう。そうなる前に世界的な世論で国軍側の横暴を止めなければならないと思います。